地震や台風、ここ数年日本中で大きな自然災害によって被害が出ています。
ライフラインが寸断されて、避難所などで不安な毎日を過ごす被災者のニュースなどをご覧になったこともあるでしょう。
同じ日本に住んでいるのですから、決して他人事ではありません。
もしも自然災害などで食料が手に入りにくくなった場合、私たちはどのくらい、何を備蓄しておいたらよいのでしょう?
お年寄り世帯、子供さんが複数いる世帯では違うと思いますが、ここでは平均的な子供が二人いる30代夫婦の備えておきたい備蓄食料について考えてみました。
何日分?何人分?災害時の食料の備蓄量
自宅に備えておく食料は、避難する必要が出た場合避難所に持っていくものではありません。
自宅から出ることができなくなってしまった場合、または避難所にたどり着けない(道路が寸断、病気や事情で避難所に移れないなど)場合、一時的に確保する食料です。
避難所に行き着ける場合は、大抵支援物資などが届きますから、大きすぎる荷物などはかえって迷惑になることもあります。
なので、買い物ができる状態になるまで、ライフラインが復旧するまでを考え、およそ1週間分×家族の人数で用意しておきましょう。
水は必ず必要になります。
大人も子供も1日ひとり2リットルを目安に。
主食になるものとして最近は水をいれるだけで戻るフリーズドライのご飯やお粥、炊き込みご飯なども種類が豊富になってきました。
非常用だけでなく、普段のおやつとしてもお馴染みのパンの缶詰なども、保存期間が長くなっていますので、非常食としては優秀です。
これらの保存食はパントリーの奥の方にしまっておくと、いつのまにか賞味期限が切れていたり、小さいお子さんなどはいざというとき食べ慣れないものに拒否反応を起こすことも!
半年、1年のスパンでそれらの保存食を入れ換える意味で、実際に食べてみるイベントを定期的にしておくといいですよ!
例えば避難用のリュックにそれらを詰めて、緊急避難先までピクニックするとか。
学校などで決められているコースを使って実際に歩いてみることは、本当に被災したときにしっかりと避難をするための練習になります。
家族の待ち合わせ場所などもあわせて確認しておくことは、今後、学校や会社などで日中はバラバラになってしまう家族がきちんと会えるためにも必要なことです。
あまり怖いイメージを植え付けない程度に「地震があっておうちに帰れないときは、みんなここに集まるからね。ここで待っててね」という確認と共に、実際に保存食を食べてみましょう。
大人はある程度我慢できても、子供さんが嫌がったものなどは保存リストから外すなどの目安になりますよ!
災害時にストレスなく食べられる非常食の備蓄でおすすめのものは?
最近はこういった非常食もかなり美味しさを意識してか、味や種類も豊富になっています。
ご飯やお粥などは常温の水でも美味しく戻り、あまりストレスにはならないかと思います。
でも、これが1週間にもなると、そんなことは言っていられないとはわかっていても嫌気がさしてくることも…
そんなとき、保存食が入っている袋のなかに「いつも食べているもの」を少し入れておくと、ちょっとすさんだ心も緩むものです。
例えばフルーツの缶詰、もちろん缶切り不要のもの。
実際に大きな地震に遭遇すると、不安で食欲が落ちてしまうことも。
そんなときにも、甘い果物はシロップののど越しも手伝ってつるんと入ってしまいます。
それからチョコレートなどのスナック。
こちらも不安なときにちょっと甘いものを食べると、落ち着いたりします。
保存用ではないので賞味期限は短めです、先程の定期的な見直しの時には率先して入れ換えましょう!
4人家族が3日間食べられる非常食
こちらはバラエティーに富んだ非常食のセットです。
ご飯、パンなどの主食に加えて、おかずやスイーツまで。
1週間分ならもう1セット+αで必要ですが、とりあえず1セット揃えてみては?
お水はセットに入っていませんので、別に用意します。
ビスコの保存缶
小さいお子さんが食べなれたおやつの代表格。
見慣れたものがあるだけで、不安定な状況の中で安心感が違います。
アレルギーを持つ家族がいる世帯の保存食
▼ ごはん
▼ クッキー
ただでさえ食料が手に入りにくくなってしまう状況で、アレルギー対応の食品の手配はさらに難しくなります。
ご家族に心配を抱えているお宅でも、こういったものを用意しておけば少しは安心感が増すのではないでしょうか?
こちらはアレルギーの原因になる27種類の食品を含まないご飯とライスクッキーです。
ご飯の方は器要らずで、袋に直接お水を注いで食べられるようになるもの。
スプーンもついている便利さです。
疲れてくると甘いものがほしくなるのは大人も子供も一緒。
安心して食べられる甘いものがあるだけで、ホッとしますよね?
災害時に必要な非常食の量やおすすめの食品まとめ
ニュースでみる自然災害が他人事ではないと、いつも思っているものの、なにを用意したものかとわからずにいました。
普段の生活に取り入れやすいものを、取り出しやすいところに備蓄することで、災害に対する意識を高めることは家族を守る立場として大切なことですね。
とりあえず、お水で戻るご飯をひとつ買って、試食してみることにしましょう!
コメント